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お引越し

いろいろありまして…。

ブログを一つにまとめたく、お引越しをすることになりました。

もしよければ、「転んでも、タダのオバサン」に遊びにきていただくと、嬉しいです。

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オバサンが読む『弥勒の月』 [あさのあつこ]

体のまん中に、スカスカの空洞があるわけでも、


おもた~い過去を背負っているわけでもない、


どちらかというと、ノ~天気なアタシでも、


毎日生きていくのは、結構、しんどいものがある。


もう、この年になって、


この年だから、


人生なんて、決して、楽しいばかりのもんじゃないって、


いやというほど、分る。


それだからこそ。


ここに登場する2人の男が、毎日を、どんな精神力で生きていっているのか。


この作品の中に、入り込んで、


襟をつかまえて、「教えて、教えて」とゆさぶってみたい気もする。




さして期待もせず訪れた古本屋や、図書館で


ず~っと読みたかった本を見つけたとき。


大げさだが、震えるような喜びが走り抜ける。


今回、そんな経験をさせてもらった。


iconicon弥勒の月 icon








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オバサンが読む『まほろ駅前多田便利軒』 [三浦しをん]

三浦しをんサン歴は2冊目。


『月魚』での、


ガラスでできた桜の花びらを受け止めるような、


繊細な時間が


ウソのように。


かなり、骨太な作品だと感じる。


骨太だが、傷つきやすい、人の脆い部分が、


どうしても、見え隠れしている。


便利屋を営む男の元に転がり込んできた元同級生。


まるで、雨に濡れた1匹の犬。


様々な事件に遭遇する中で、2人の過去が浮かび上がってくる。


「かたゆで卵」の香りがする。


あま~くて切ない、青春小説もいいかもしれないが、


悲しいんじゃなく、さびしいんでもない、


大人になってから知る「空っぽの」虚しさをとことん見せ付けてくれる、


この作品は好きだ。


iconiconまほろ駅前多田便利軒 icon











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オバサンが読む『模倣犯』 [宮部みゆき]

先日、「楽園」を読み、これを再度読みたくなった。


多くの人が読み、そして映画にもなった

(あれは決して、宮部さんの「模倣犯」ではないが)


作品だから、もう、ワタシがここで書くこともない。


ただ、10年ほど前の作品だったが、

今読み返して、今の時代がこの作品に、どれだけ近づいていることかと、

しみじみ思う。


後半部分、登場人物の有馬じいちゃんの台詞だが、


「大切なことを教えられずに生きてきた」

子ども大人が、自己中心的に企てる犯罪。


何と、今の犯罪に重なりあうことか。


この、人の心の闇が、あちこちで、口をあけて待ち構えている中、


何度読んでも、水野久美と武上法子の明るさと賢さが


たまらなく、いとおしい。


iconicon模倣犯 icon










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オバサンが読む『夜叉桜』 [あさのあつこ]

おもしろい作品とは…。



もちろん、一気呵成に読んでしまう作品。



それも、ひとつ。


そして、


大事に、大事に、今はここまでと、


楽しむ時間を引き延ばしたくなる作品。


これも、ひとつ。


そして、


登場人物たちの次の物語を


早く読みたいと思わせる作品。


iconicon夜叉桜 icon




この作品は、どれにも、当てはまる…。


これは、2作目。


前の、「弥勒の月」、


絶対、読まなきゃ。



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オバサンが読む『サクリファイス』 [近藤史江]

自転車競技は未知の世界で、ワタシ的な食いつきははじめ悪かったが、




bike3-s.jpg


この作家サンのストーリー運びの上手さに乗せられた。


読みやすく、そして、読後感は、悪くない。




iconiconサクリファイス icon

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オバサンが読む『人柱はミイラと出会う』 [石持浅海]


人柱、黒衣、鉄漿、参勤交代…、

はあ!?

と思うような、風習と謎解きが絡み合って。


ま、楽しきゃ、いいじゃん、というノリで、


読めた気がする。



iconicon人柱はミイラと出会う icon

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オバサンが読む『三年坂 火の夢』 [早瀬乱]

「<三年坂で転んでね> そう言って、兄は死んだ」


面白さが、じわじわ、ボディブロウのように、効いてくる。

誰が、探偵をつとめるのか。

そんな、探しものをしているうち、最後まで読んでしまった。


東京の坂のガイドブック的なところが気になるが、

面白いといえば、面白い。




iconicon三年坂 火の夢 icon



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オバサンが読む『楽園』 [宮部みゆき]

「真実の追求」とか、


「誰しも真実を知る権利がある」とかいう言葉に


嫌悪を感じるときがある。




ミステリーの本分なのだろうが。


真実を知って、それで、どうなる。


ま、ワタシ自身、「本当のことが知りたい」という欲求に

かられるような経験をしたことはない。


それは、幸せなことなのかもしれない。


ミステリーをかなりの数、読み散らかしてくると、


もちろん語られはしない、事件解決の後の


関係者たちは、どうなったのか、気になることがある。


真実を知って、あるいは知らされて、


幸せになったのだろうかと。



bike4-waku.jpg



『楽園』は、あの『模倣犯』のその後である。


『模倣犯』を読んだのは、もう5年以上も前だ。


事件を終結に導いた、前畑滋子が、もうひとつの事件に


立ち向かっていく。




前畑滋子が「書けなかった…あの事件に負けました」


と述べる、『模倣犯』をもう一度、読んでみたくなった。


iconicon
iconicon楽園 icon





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オバサンが読む『狐狸の恋』 [諸田玲子]

「お鳥見女房」シリーズの4作目。

今さらだが、文章がうまいと思う。


柔らかで流れるようで…。


sorakumo-waku.jpg



時代小説の文章を読むと、ゆるやかな時の流れの中に

身を任せているようで、本当に、落ち着く。


話の中心人物ではないが、主人公、の優しく、愛情あふれるキャラが

あるからこそ、安心して読み進めていける。




iconicon狐狸の恋 icon

タグ:時代小説
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